2011年4月15日金曜日

こんにゃく道場、東京に進出へ 名物移動販売に新車登場

 軽度の知的障害者でつくり、山形名物の玉こんにゃくの移動販売を行っているNPO法人山形自立支援創造事業舎(みちのく屋台こんにゃく道場、山形市)が、日本財団(東京)からの支援を受け、移動販売車を購入した。これで移動販売車は2台になり、活動範囲が拡大するため、今夏には東京での販売も計画している。

 こんにゃく道場は2007年、上山高等養護学校(上山市)の寄宿舎で指導員をしていた斎藤淳代表(38)が卒業生の就労の場をつくろうと設立。現在、卒業生ら10人とスタッフ2人が、煮卵と玉こんにゃくをくしに刺した「玉ゴン」などの移動販売、野菜作りを通して自立を目指している。

 野菜は山形市役所の食堂から出る生ごみを利用して栽培、白菜が同食堂の弁当に取り入れられるようになった。移動販売も、昨春から仙台市青葉区の勾当台公園で行われる物産市「山形ふれあいマーケット」に参加するなど活動を充実させている。

 これまでは移動販売車が1台だけで、販売スタッフ、販路が限られていた。そこで、日本財団から300万円の補助を受けて新車を購入し、メンバーの活躍の場を広げることにした。

 同財団の移動販売車への助成としては山形県内初となる新車は、調理施設や多くの食材を入れることができる棚、冷蔵庫を完備。「全国どこでも車で飲食業ができる基準を満たしていると思う」(斎藤代表)という。

 3月には東京都の営業許可書も取得し、7月ごろから銀座の山形県アンテナショップで販売を計画。このほか、都内の若者が集まる場所や高速道のパーキングエリアでの販売も考えている。

 「玉こんにゃくは山形のファストフードともいえる身近な食べ物。山形のPRに一役買いたい」と斎藤代表。4月には、メンバーを約20人に増員、作業所も山形市双葉町のアパートの一室から同市末広町の一戸建てに移転する予定で、「仙台の福祉事業所と連携し、福祉の仙山交流もやってみたい」と意欲的に話す。


引用元:RMT

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